読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

投資・起業・副業・節約・法務を研究するブログ

トリセツ:AFP・経営法務コンサルタントが投資・起業・副業・節約・法務の情報を発信。発想のきっかけとなればうれしいです。

不倫は、すぐに、訴えてはいけない?! 裁判・訴訟をするのは損?! 

http://uxlayman.hatenablog.com/entry/2017/01/26/insentens

広告

f:id:turutaka2015:20170209170041j:plain

「訴状は急にやってこない!」

 

以前、こんなことがありました。

 

いつものように、会社幹部に呼び出され会議室に入るなり、書類を渡されました。

 

手渡された書類には、見慣れぬ文字が。

 

「訴状」

 

・・・??

 

実は・・・・

 

 

「訴訟までの経緯」

 

どうやら、どこぞの店舗の店長が、やっちまったらしい。

 

・店長(既婚)が、アルバイト店員(女子大生)と関係を持つ

 

・店長が、奥さんにスマホをチェックされ、関係が発覚

 

・奥さんが、相手の女子大生と面会(事情確認)

 

・奥さんが、相手の女子大生と再度の面会を求める(謝罪要求)

 

・女子大生と連絡が取れなくなる(LINEブロック)

 

・怒った奥さんが、弁護士に依頼し、女子大生を「不倫」で提訴

 

・女子大生も弁護士に依頼し、店長に「セクハラだ!」と内容証明郵便送付

 

・店長が「内容証明郵便」を黙殺

 

・女子大生が店長及び雇い主の会社を「セクハラ」で提訴

 

・準備書面提出期限の直前に、相談してくる

 

 

「本人訴訟?! 正気か!?」

 

顧問弁護士に依頼するにしても、期日ギリギリなので、大丈夫なのだろうか?!という心配をよそに、会社のTOPから、驚愕の一言が!!

 

 

自分で裁判をやろうと思う!! 

 

裁判費用がもったいないし!

 

店長に裁判費用を負担させたらかわいそうだ!

 

むかし、少額訴訟の経験がある!

 

簡単だ!

 

 

ええ~~~!!

 

少額訴訟とは、ぜんぜん、勝手が違うって!

 

頭は大丈夫なのだろうか?

 

 

会社のTOPからは、

 

じゃ、書類だけ出しておいて!!

 

って、訴訟の準備書面・答弁書なんか、作ったことないんですが・・!

 

 

しかも、裁判所からの書類には、内容は何も書かれていない・・・

 

「自分で訴訟の準備書面・答弁書は作成できるのか?」

 

ネットで調べたうえで、裁判所へTELをして聞いてみた。

 

 

管理人:〇〇号の当事者なんですが、本人訴訟で臨むつもりです。

準備書面・答弁書はどう書いたらいいのですか?

 

裁判所:えっ!? そうなんですか・・・ 〇〇な感じで・・・

 

 

だけですか?

 

・・・

 

最近は、許認可や登記は、自分で申請する人が増加しているようです。

 

役所がHPに掲載している、フォーマットや書き方の見本は、とても充実しています。

 

がっ!?

 

裁判所は違うようです・・・

 

旧態依然だな・・・

 

というか、今でも、通常の訴訟は、弁護士をたてるのが、当たり前なのでしょうね。

 

自信がなくなり、顧問弁護士へ相談。

 

 

弁護士:自分でやるの? 社長は、ユニークですな~(笑)

 

    失敗したら、1発で敗訴になることもあるので、要注意ですよ。

 

管理人:ですよね・・・

 

 

というわけで、くだんの社長に再度意見を。

 

 

・少額訴訟と違って、手続き・内容が高度なこと

 

・敗訴になると、高額の損害賠償を払うことになる

 

と説明し、妥協案を引き出す。

 

 

じゃ、書面だけ作成を依頼してくれ。 期日には自分が行く!

 

 

えっ!?

 

まだ、自分でやるつもり?!

 

裁判所も、地方なのに・・・

 

 

とりあえず、至急、顧問弁護士に連絡を取り、書類作成を依頼。

 

同時に、顧問弁護士から、期日の延期申請もしてもらいました。

 

って、そんなことが出来るんですね・・

 

 

 

「訴訟の準備書面・答弁書が出揃う!」

 

両代理人(弁護士)が、書類を作成し出揃いました。

 

ムムム!!

 

こんなの作れるわけがない!!!

 

危ないところでした・・・

 

管理人の作成した書類のせいで、1発敗訴していたら・・・

 

と思うと、ゾッとします。。。

 

「第1回期日!」

 

そんなこんなで、第1回期日がやってくました。

 

社長は、地方までわざわざ出張して出廷!!

 

のちほど、報告を聞くと、

 

 

10分で終わった!

 

特に、何もなく、次回の期日を決めただけ!

 

 

そんなもんでしょね・・・

 

 

 

「再度、説得!」

 

その後、顧問弁護士からも、「本人訴訟は止めたほうがいい」と再度のアドバイスをいただき、再再度の説得を。

 

 

じゃ、弁護士費用は、店長に出させよう! それならいい!

 

 

先日の社員想いの発言は、地方の裁判所に置いてきてしまったのでしょうか・・・

 

とにかく、訴訟を顧問弁護士に依頼することができたのはなによりです!

 

 

「TV電話?!」

 

顧問弁護士へは、地方の裁判所への出張を依頼するので、費用は高額になりそうだな・・・

 

と心配していたのですが、

 

顧問弁護士から、

 

TV電話を使えば、現地へ行かなく済むので、そうしましょう!

 

との助言をいただきました。

 

これで、費用も抑えられるし、体制は整いました!!

 

 

「不倫・セクハラの訴訟って、エグイ・・・」

 

あらためて、女子大生からの準備書面・答弁書を、よく読んでみると・・・

 

中身がエグイです・・・

 

その日の出来事が、時間軸に沿って事細かに、表現されています。

 

中には

 

「店長は避妊具もつけずに・・・」

 

とかまで書いてあります・・・

 

 

「店長へのヒヤリング」

 

顧問弁護士から、当事者である店長へヒヤリングをしたい!との連絡があり、両者のスケジュール調整をしたうえで、管理人も同席しました。

 

顧問弁護士からの店長への質問もエグイです・・・

 

ホテルの名前は?

 

ホテルへは、どちらが誘った?

 

ホントに避妊具はつけなかったのか?

 

と、書類に書かれている内容を1つ1つ確認していきます。

 

「依頼人はウソをつく!」

 

弁護士・裁判ドラマや映画で、

 

依頼人はウソをつく!

 

という場面を、よく見ますよね?

 

顧問弁護士は、ハッキリとは言わないのですが、その気持ちが「ありあり」なんです。

 

 

弁護士:関係は1回だけですか?

 

店長:はい!

 

弁護士:ホントに? ふつう、1度関係を持ったら、何度も・・・と思うでしょ?

 

店長: ホントに1度だけです・・・

 

弁護士:もう1度!という気持ちにはなったでしょ? 

 

店長:いや・・・

 

弁護士:誘ったことくらいはあるでしょ? ごはんくらいは?

 

店長:誘ったことはありますが・・・ スケジュールがあわなくて・・ ごはんには行きました・・

 

やっぱり、出てくるんかい!!

 

その様子は、まるで、鬼刑事の取り調べのようです!(受けたことはありませんが・・)

 

ますます、プロである弁護士以外には、出来ないと痛感しました。。

 

 

「裁判は淡々と進む・・・」

 

その後は、とくに、大きな動きもなく、たんたんと進んでいきました。

 

顧問弁護士からは、書類関係のコピーとメールで状況報告を受けるくらいで。

 

相手側の書類を読んでいると

 

負けるのでは?

 

と心配になるのですが、

 

顧問弁護士からは

 

大丈夫でしょう!

 

勝てますよ!

 

と前向きな見解をいただきました。

 

やはり、プロの見方は、違いますね。。

 

 

「裁判所から和解案の提案があった!」

 

そうこうしているうちに、顧問弁護士から連絡あり。

 

裁判所が和解案を提案してきた!

 

とのこと。

 

和解案は、

 

女子大生・店長・会社の3者→奥さんに慰謝料を払う!というもの。

 

店長・会社→奥さんへの支払いは、実際には「なし」か「返金」してもらうので、

 

事実上は、

 

女子大生→奥さんに慰謝料を払う

 

という奥さんの完全勝利内容。

 

も、

 

会社を当事者から外して欲しいと顧問弁護士へ依頼。

 

なんとか、それでまとめてもらうことに成功。

 

女子大生・店長→奥さんに慰謝料を払う!

 

で決着でした。

 

結局、ただの不倫のドロドロ話でした・・・

 

 

「まとめ」

 

事実も、店長と女子大生との不倫だったようなので、そのままの決着でした。

 

事がここまで大きくなってしまった要因は、店長にあります。

 

女子大生の代理人弁護士からの内容証明郵便を受け取った段階で、話し合いのテーブルに乗っていればよかったのです。

 

 

内容証明郵便には、

 

話し合いたいので、〇日以内に連絡をください。

 

連絡がない場合は、法定措置をとります。

 

と書いてありました。

 

 

 

①不倫の代償は大きい

 

②訴訟は、弁護士に依頼すべき

 

※内容が高度&負けた時のコストが大のため

 

③苦手なこと・分からないことも放置しない・逃げない

 

※弁護士からの内容証明郵便・裁判所からの書類をスルーすると命取りになりかねません

 

④安易に訴訟しない・訴訟させない

 

※奥さんの短絡的な訴訟!という決断は? 弁護士が儲かるだけ?!

 

今回は、この件で、会社が店長に処分等の不利益なことはしませんでしたが、評価が下がったのは確実でしょう。

 

現時点の日本では、訴訟に発展することは、コスト面・リスク面で得策でないケースが多いです。

 

和を以て貴しとなす!

 

先人の教えを肝に銘じて、火は、ちいさいうちに、消化しましょう。