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「元社員に顧客をとられた」 お店・会社は元社員に法的責任を問えるのか? 後編

http://uxlayman.hatenablog.com/entry/2017/01/26/insentens

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「ドラマの「ハゲタカ」では?!」

 

NHKの経済・金融ドラマ「ハゲタカ」では、主人公の「鷲津」は、ハゲタカファンドを退職する際に、同業他社に就職しないこと・独立しないことを条件に、数(十)億円もの、巨額な退職金をもらうシーンがありました。

 

これは、「競業避止義務」「秘密保持義務」の対価という意味になるのでしょう。

 

アメリカだから?かもしれませんが、今後の生活費のことや、口留め料を考えれば、このくらいの高額も妥当ですかね?

 

つまり、元社員に「競業避止義務」という強い制限を与えるためには、それなりの見返り・対価を与えなければならない!ということですね。

 

 

「実務例!?」

 

ぼくのクライアントでも、こんなことがありました。

 

東京のお店で勤めていた従業員が退職して、故郷の広島に戻り、東京の店と、うり2つの店を開業したのです。

 

店名・メニュー・内装から何から何まで、マルパクり!

 

背後関係を調査したところ、どうやら、もともと、他の飲食店グループの役員をしていて、広島店のオープンには、この飲食店グループが出資しているとのこと。

 

ということは、その東京のお店のマニュアル・ノウハウを手に入れるために、数年間も社員として潜入していた「S」だったのでしょうか?!

 

顧問弁護士に、相談したところ・・・

 

 

 

「誓約書を書かせよう!!」

 

お手上げ!!

 

当時は、そのクライアントは、従業員に何も書面を書かせていなかったのです。

 

このため、何もできない!という結論に。

 

これを教訓に、そのクライアントでは、入社時・退職時には、「競業避止義務」の誓約書を提出させるようにしました。

 

ただし、前編で記述したように、年数を絞っています。

 

また、クライアントには、弁護士からのアドバイザーを伝えました。

 

「書面の法的拘束力は微妙。

 

裁判まで行ったら、費用倒れに終わるかも。

 

効果は、あくまでも、社員へプレッシャーを与える程度と思っておいてください」

 

と。

 

幸いにも、このクライアントでは、その後、同様の事件は起こっていないようです。

 

 

後日談ですが、パクった店側は、数年で「閉店ガラガラ」状態になったようです。

 

仏作って魂入れず!

 

見せかけだけ、パクっても、長続きさせるのは難しいようですね・・・

 

 

「まとめ」

 

・元社員への縛りは、可能(競業避止義務)

 

・必ず書面を交わす

 

・内容は、範囲・期間を制限すること

 

・違法が立証できれば、理論上は「損害賠償請求」もできる。

 

 

 

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